新春を祝う和菓子「花びら餅」の、
正式な名称は「菱葩餅(ひしはなびらもち)」とのこと。
もともとは、宮中のお正月の行事食で、
600年も前の文献にも載っている、歴史の古い食べ物。
白餅を丸く伸ばした中に、
小豆汁で赤く染めた餅を重ね、味噌餡を敷き、
その上に甘く炊いた牛蒡を置き、2つに折って挟んであります。
白い餅を通して、赤い餅がわずかに透けて見え、
春の風情が楽しめる、裏千家の初釜で使われるお菓子です。
※現在、裏千家の初釜式で出される「御菱葩」は牛蒡が手前です。
平成17年の初釜式からお菓子の向きが180度変わりました。
平成14年の12月に現、坐忘斎御家元が襲名されて3度目の初釜式からです。
うつわ:紅紫陶筥 阪口浩史さん
お菓子:花びら餅 桐木神楽堂さん
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