2010年12月 出張?⇒卻欧


7日(火)、福岡から佐賀・長崎に。
窯元さんや商社さん、また若手作家を数軒回り、
夕刻、波佐見の「工房 京千」さんへ。
・・・ちょうど、登り窯での窯焚き中でした。



ここ肥前地区(佐賀、長崎)では、登り窯は大変貴重なモノ。
現在、殆ど、ガス窯や電気窯で焼成されています。

・・・画像の京千さんの登り窯の名前は「夢想窯」
1999年に築窯し、2000年に初窯。今年で10年目の新しい窯です。



画像上は、焚口。
溶けそうなくらい熱く、炎が踊っているかのよう。
(普通のカメラでは、真っ白くなり、写せません)



4日間休むことなく、交代で焚き続けた窯に、最後の薪が入りました。
6〜7年乾燥させた薪は、1回の窯焚きで、約2トン以上使われるとのこと。
貯蔵するのも大変ですね。



画像上、うっすらと、輪郭だけですが・・・窯の中の花瓶や花器が見えますか?
この時、窯に入っている陶器は、トロトロ〜
良〜く見ると、熱気で震えています。



この夢想窯、温度を1250〜1300度まで上昇させるそうです。
その時の炎は、まっ白。
まさに真夏の太陽を見ているよう、近くからは、直視不可能です。
(画像でも眩しいくらい、焚口に光の輪が出来ています)



どうしてなのか、窯焚きとお酒は付き物(私の考えでは!)。
火を見ていると、何故か飲みたくなります(自分の意思とは反対に!?)。
この時も、後の仕事をすっ飛ばして、呑んでしまいましたー。
(Tさん、Hさん、本当に申し訳ございませんでした。ゴメンナサイ)



画像右は、窯主の長岡保さん。(画像が明るいのは、窯の炎です)
大らかな、長岡さんから繰り出される、楽しい話、嬉しくなる話、深イイ話・・・
火を見ながらの話しには、終わりがありません。
時間を忘れ、
お酒やお料理を、たくさん頂戴し、また、たくさん勉強させていただきました。

さて、4日間焚いた窯に蓋をして、自然に一週間程冷まして、窯出し。
ホンモノを作り上げるまでには、本当に時間が掛かりますね。
それに反して、私たちは・・・
画像上は「数時間で出来上がってしまったー」の図です。

・・・でも、・・・いつも、この火の温かさとオレンジの色は、
人間の生きる原点のような気がするのは、私だけでしょうか?

長岡さん、皆さま、大変お世話になりました。ありがとうございました=深謝。

投稿日時:2010.12.10(金) 19:57:26|投稿者:tohka